バイク屋のおかみさん、仔猿を見て、「可愛いバイク!これなんていうバイクなの・・バイク屋がお客さんに聞くなんてねぇ(笑)」と仔猿があると話の輪が広がるのだ。
明日に備えて、バッテリーの充電を考える。実は、前に乗っていたバイクは、バッテリーがすぐにヘタってしょっちゅう充電する必要があったので、充電器を持っているのだ。だけど、この充電器あるときヒューズも飛んでないのに動かなくなり、25年乗っていたバイクの調子も悪かったので、バイクの廃車とともに、充電器もほったらかしになっていた。
他の電源の流用を工夫してもいいのだけれど、とりあえず、修理を試みる。回路をチェックしても、トランスと整流器しかない。テスターで測ると、トランスの1次側の導通がない。トランスというのは、線を巻いているだけで、よほどのことがない限り断線はしないので、よくみると、なんだかおかしな素子が付いている。
この場所につける素子だったら、9割がた温度ヒューズだろう。でも、仔猿充電に温度ヒューズは不要なので、この素子をバイパスして半田付けしなおすと、充電器は回復した。
この充電器、そのまま仔猿のバッテリーにつけるのはあまり好ましくない。というのは、仔猿のバッテリー、1.5AHなので、充電電流は出来れば150mA程度に抑えたいのだ。そこで、電流制限回路を設計。
部品は手持ちのものを使うが、買っても全部で100円程度。
パターンを実体配線図代わりに基板を作って、バッテリーの充電をする。(朝までには終わるハズ)
バッテリーの充電をはじめようとしていたが、ふと思うに、い〜ぐるの家から歩いていける範囲の坂の下にガソリンスタンドがある。ここまで出来たなら、ガソリンを入れておけば走ることも出来るぞと思いつき、充電を停止し、バッテリーを再装着して、仔猿を抱えて坂を下りる。
仔猿、押して歩く時、ずっと中腰になるので、腰を痛めそう・・
というこで、家の前は下り坂なので、またがって転がって行った(笑)
近くのガソリンスタンドはセルフの店だ。カードで手続きをして、入れるが、レバーを普通に引くと、勢いあまって吹き零れる(^^;)
仔猿を給油するのは、ゆっくり丁寧に!
セルフの店なのに、何故かおじさんが出てくる。
「これナンバー取れるんですか!?」
と、ここでも、仔猿は話の輪を広げてくれる。
さて、給油も終わって、お会計91円なり。
帰りの上り坂は仔猿君の初仕事だ。
リコイルスターターを引っ張る・・あれ?
引っ張る・・引っ張る・・
あれ?動かない?
おじさんも心配してみてくれて、給油のケーブルは色が付いているからガソリンは着ていると思うんだよね・・などと話をしながら、何度トライしただろう。いい加減あきらめて押して戻ろうと考え始めた頃、
ブルル・・
かかった〜♪
あぁ、驚いた(笑)
ホイールベースが小さいからか、タイヤの径が小さいからか、直進安定性は今まで乗ったバイクの中では良い方ではない。けれど、乗車姿勢には無理もなく、素直に乗れる。
(5段変速の自転車だと、1か2速にするほどの)家の前の坂も難なく上がってくれる。考えてみれば、い〜ぐるが初めて買ったバイクは中古のロードパルで、あれは確か1.4馬力だったはず。仔猿のエンジンは排気量こそ小さいけれど、パワー的にはロードパルと大差ないよね?
(Vベルト変速にすれば、同じ程度に走るか?)
おっと、忘れるところだった。
祝! 初走行♪
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