2007年10月24日

進角

ガソリンエンジンはエンジンの圧縮上死点より前に点火プラグに火花を飛ばす。クランク回転に対して、圧縮上死点前何度で火花を飛ばすのかを示すのが進角である。
仔猿は固定進角といって、全エンジン回転域において同じ進角値を用いる。

進角(と、名前にすでに角が入っている)が角度で表されるのは、昔のエンジンの機構では、発火ポイントをクランク上のある角度で動作する接点によって決めていたからだろう。

そもそも何で進角が必要かというと、着火から混合気全体に火が回るのに時間がかかるので、圧縮上死点近辺で最大圧力を出すためには、少し早めに着火する必要があるからだ。

ここで疑問なのが、ピストンスピードの違いこそあれ、火炎の伝搬スピードは回転数によってそれほどひどくは変わらないのでは?というものだ。

この仮説があっているなら、進角は発火ポイントからの時間で表せる。
実は、進角制御をマイコンでやろうと思ったら、時間で指定してくれた方が便利がいいのである(笑)
posted by い〜ぐる at 01:18| ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 技術的なお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぜひとも可変タイプの開発を!
それでヒトヤマ当ててフランスベットのある暮らしを(笑)
Posted by ベンリー at 2007年10月25日 15:40
あはは、仔猿用品でヒトヤマ当てても、一山いくらの世界ですね(笑)

フルトラの場合、CDIほど柔軟な可変制御は出来ませんが、多少は動かす余地があるかも?と思っていますが、まずは、コイル一体型に見えるイグナイタの取り付けがどうなっているのかを探らないと・・
Posted by い〜ぐる at 2007年10月25日 23:44
初めまして。
http://www.geocities.jp/bequemereise/propagate.html
このページでとても分かりやすく解説されています。

2サイクルの場合クランク室での1次圧縮による掃気流の状態や、チャンバーの吸出し・吹き戻し効果(排気ポート開口時の圧力)等を考慮する必要が有るようです。

RZ50のリミッタカットですが、タイマICによるパルス発生回路でしょうか。
メータ内スイッチでパルスを出しているのは分かるのですが、原理的にどういうリミッターなんでしょう。CDIは分解したことが無いので…。
Posted by ぐ at 2008年06月06日 12:56
ぐさん、こんにちは。
分かりやすいページのご紹介ありがとうございます。参考になります。

RZ50のリミッタですが、高速側はメーターの速度パルスを計測して点火カットをし、低速時はCDIのパルス数を元に点火カットするようです。この制御はCDI内のマイコンが行っています。

そこで、私の回路は、タイマICで、最高パルス周波数を制限しています。つまり、低速時はメーターパルスそのものをCDIに渡し、ある一定上の速度域では、固定周波数のパルスに変換しています。
Posted by い〜ぐる at 2008年06月07日 09:01
ありがとうございます。
パルスをマイコンでカウントしてるのですね。パルスが無い時のリミッタ(0km/h、もしくはメータワイヤ切れ)はどうなるのでしょう。度々すいません。

一度POSHのアドバンサーを分解したことがあるのですが、グラインダーが手元に無かったので、基板を掘りだすのは早々に諦めました。

今はPOSHのデジタルスーパーバトルを付けているのですが、これにはPICが入っているみたいで、ソケットに付いているので外して色々出来そうです。
Posted by ぐ at 2008年06月08日 23:11
パルスがないときには、確か6000RPMくらいで点火カットされたと思います。
Posted by い〜ぐる at 2008年06月09日 20:24
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